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風通信舎 (兵庫)

風よ伝えて命の大切さ 人間のむごさと優しさを 生きることのすばらしさを

風通信舎を主宰する曽我部とし子は、1996年6月9日に長男を殺されました。
明石駅前の国道沿いを歩いていた長男は、通り魔に背後から、不意に包丁で刺され、出血性ショックにより失いました。ほぼ即死状態だったようです。
自身が経営する割烹の跡継ぎとして活躍し、人気者だった息子を失い、深い悲しみと失望、言いようのない混乱に襲われました。そして6ケ月後、事件を担当する検事から犯人が不起訴になったことを知ります。
犯人は、精神鑑定の結果、事件当時に心神喪失状態であったとされ、罪のない人間を理由なく殺した責任を問われないことになったのです。
被害者家族は、被害者が病院に運ばれた際の治療代も、司法解剖を行った法医学教室からの遺体搬送費用も自分で支払わなければならなかった一方、加害者が犯行の際におった傷の治療代や国選弁護人費用など莫大な金額を国が負担している事実を知って憤慨する。
家族を殺された被害者側には、わずかな遺族給付金しか支給されないのに、加害者には国家から手厚い保護が保障されている。このような犯罪被害者の悲惨さを身をもって知った主宰は、これをどうにかして変えていこうと僅かに残った気力を振り絞り、犯罪被害者のための活動を始めることを決意しました。

風通信の発刊を決意

同じ状況にある犯罪被害者との活動を通じて、一般市民が犯罪に巻き込まれたことから発生する、さまざまな二次被害に苦しんでいることが、ほとんど一般社会に知られていないかを知り、犯罪被害者の苦しみを伝える術を探し始める。

ある日、明石市内のミニコミ誌に犯罪事件によって被害者家族が受ける二次被害について執筆しました。その過程でミニコミ誌のスタッフと交流を得て、自身のメディアの発刊を決意しました。一般のメデイアが伝え切れない犯罪被害者とその家族の心情や置かれている現実を伝える「風通信」を発刊することにしました。

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